点滴計算機 2025

正確な点滴速度を簡単に計算

点滴速度を計算する

点滴滴下速度早見表

投与量(mL) 時間(時間) 滴下速度(滴/分) 流量(mL/時)
500 8 21 62.5
1000 8 42 125
500 12 14 41.7
1000 12 28 83.3
500 24 7 20.8

点滴計算の基礎知識

なぜ÷3で計算するのか?

点滴セットの標準的な滴下係数が20滴/mLの場合、1時間あたりの滴下数を分速に換算する際に÷3の計算が使われます。これは以下の計算式に基づいています:

  • 1時間 = 60分
  • mL/時 × 20滴/mL ÷ 60分 = 滴/分
  • この計算を簡略化すると、mL/時 ÷ 3 = 滴/分 となります

滴下係数について

点滴セットには主に2種類あります:

  • 標準点滴セット:20滴/mL
  • 微量点滴セット:60滴/mL

使用する点滴セットの種類によって計算方法が変わりますので、必ず確認してください。

点滴計算の方法

基本計算式

滴下速度(滴/分)の計算:

滴下速度 = (総投与量 × 滴下係数) ÷ (投与時間 × 60)

簡易計算法

  1. 時間当たりの投与量を計算:総投与量 ÷ 投与時間
  2. 標準点滴セット(20滴/mL)の場合:時間当たりの投与量 ÷ 3
  3. 微量点滴セット(60滴/mL)の場合:時間当たりの投与量 × 1

よくある質問

  • 点滴ラインの屈曲や閉塞がないか確認
  • クレンメの位置調整
  • 点滴バッグの高さ調整
  • 必要に応じて輸液ポンプの使用を検討

基本的な確認頻度:

  • 開始直後:15分後に確認
  • 安定後:1時間ごとに確認
  • 夜間:2-3時間ごとに確認

患者の状態や薬剤の種類によって、より頻繁な確認が必要な場合があります。

残り時間の計算方法:

残り時間 = 残量(mL) ÷ 時間当たり投与量(mL/時)

例:残量300mL、投与速度50mL/時の場合

300 ÷ 50 = 6時間

点滴管理の注意事項

  • 必ず医師の指示を確認
  • 患者の状態を定期的に観察
  • 清潔操作の徹底
  • 正確な記録の保持
  • 異常時の速やかな報告

参考文献

  1. 日本看護協会:輸液管理の基準と解説
  2. 医療安全全国共同行動:輸液・注射の実施に関する指針
  3. 厚生労働省:医療安全管理指針